神戸市垂水区の動物病院ジェームス山ペットクリニック

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アンケート結果発表

2008/09/09

アンケート結果発表!!
お待たせいたしました、4月から6月にかけて病院で実施した
アンケートの集計が 終わりましたので、ご報告させていただきます☆
アンケートのテーマは「ワンちゃんの不妊手術について」です。

実施した質問内容
1
ワンちゃんについて:犬種・年令・性別
2
不妊手術(避妊・去勢手術)をしていますか?
3
何才のときにしましたか?(不妊手術をしている場合)
4
何をきっかけに不妊手術を決めましたか?(不妊手術をしている場合、選択式)
5
今後、不妊手術をしようと考えていますか?(不妊手術をしていない場合)
6
5で「いいえ・わからない」の場合、その理由(不妊手術をしていない場合、選択式)
結果発表【1】
■ アンケート解答数 234頭
オス 118頭
未去勢 55頭(平均年齢5.7歳)・ 去勢済み 63頭(平均年齢6.8歳)
メス 116頭
未避妊 44頭(平均年齢4.9歳)・ 避妊済み 72頭(平均年齢6.0歳)
犬種別の性別(グラフ2)
アンケート回答数が多かった犬種ベスト3
1位
ミニチュア・ダックス (30頭)
2位
シーズー (21頭)
3位
チワワ (20頭)
柴犬 (20頭)


コメント【1】

メスのワンちゃんの方が、不妊手術済みの割合が多いという結果になりました。
これは、メスの場合はワンちゃんが1才を迎える前に「仔犬ができたら一大事!」とか、「室内で2、3週間も出血が続くと大変だ」という具体的な懸念が生まれるからでしょうか。
生活の中での『困った⇒解決策(不妊手術)』の関係が女の子の方がはっきりしていそうです。
一方、実はオスのワンちゃんでも、生後半年頃から始まるマーキングを無くす劇的な効果が去勢手術にはあるのですが、まだまだご存知でない方も多いようです。
お隣の家の門に必ずオシッコをかけちゃうワンちゃん・・・、けっこういませんか?


結果発表【2】 
不妊手術をしているワンちゃんについて




コメント【2】

不妊手術を行った年齢はオスで3・4才以下、メスで1・2才以下が圧倒的に多いという結果になりました。
4才を過ぎたワンちゃんと暮らす飼主さんからは「今さら・・・」と言う声をよく聞きます。ぜひ「今から」どうだろうか、と考えてあげてください。

そして、オス・メスともに7・8才以上で不妊手術をしたワンちゃんのほとんどは 生殖器の病気の治療のため、という理由でした。
メスでは高齢期(7才以上)のワンちゃんの4頭に1頭(!)が子宮蓄膿症になるというデータがあり、 オスでは症状の有無や程度はそれぞれですが、高齢期のほとんどの犬で前立腺の肥大が起こっています。
そしてメスのワンちゃんには閉経がないため、生理不順のワンちゃんの不妊手術を行うと、必ずと言っていいほど卵巣や子宮には内膜炎・水泡・しこりなどの異変が起きています。


結果発表【3】
不妊手術をしていないワンちゃんについて

■ 今後不妊手術をしようと考えていますか?

オス
はい…3頭  いいえ…22頭  わからない…27頭
メス
はい…5頭  いいえ…23頭  わからない…13頭


コメント【3】

「避妊手術を考えているか」の問いに対して「いいえ」の回答が予想より多い結果となりました。
理由の方はばらつきもあり、複数の理由を選ばれている方も多かったので、様々な情報の中で飼主さんの悩みも膨らんでいるように感じました。
 
不妊手術のデメリット(不安)に目がいきがちですが、『不妊手術をしない』という選択にもデメリットがあります。そこで最後に、『ドクターの独り言』を作ってみました。不妊手術の相談を病気のプロである動物病院へ、どうぞお持ち下さい☆


ドクターの独り言

【出産について】
■箱入り娘・小型犬・短頭種は難産が多く、現代の犬は必ずしも『安産のお守り』ではなくなってしまいました。
■夜間病院は日々「難産を迎えた不安な飼い主さん」からの電話が鳴り響いています。
■5才以上の出産は「高齢出産」です。
■「出産経験のある犬は生殖器の病気にならない」というのは迷信です。
■日本では年間30万頭の犬が殺処分されています。幸せな家庭を待っている犬がたくさんいます。


【手術について】
■動物が若いほど傷の治りは早く、しっぽを振っておうちに帰っていく子が増えます。
■超神経質なうちの子は、避妊手術後4日で普通どおりの生活に戻りました。
■病院でもウキウキのもう1匹は、避妊手術の翌日にはしっぽを振って散歩に行きました。
■麻酔に100%安全なものはありません。けれど若くて健康な犬ほど危険は小さくなります。
■「手術による性格の変化」は極めてまれです。

【家族の反対について】
■「手術のことでお父さんとケンカ中です」と言われると、やはり少し複雑な気分になります。
■病気をしてから「若いうちに(不妊手術)しておけばよかった」と思う人はたくさんいます。
■残念なことに「していたから助かった!」という実感を得る機会がほとんどないのが「予防」です。

【費用について】
■動物との暮らしはお金がかかります。 ただし、「治療費は予防費より高額になる」ことは事実です。
「うちの子だけは病気にならない」・・・のならいいのですが・・・。
■病気になってから病院にかかってもらう方が、病院はもうかります。
が、予防によって「動物との暮らしのHAPPY作り」をお手伝いできる方が、私は幸せに感じます。
私は、ですが。

まとめ

以上、アンケート結果に長いコメントをつけてお届けしました。いかがだったでしょうか。
ジェームス山ペットクリニックは長生きのワンニャンたちでにぎわっています。
 
我が家では若々しいワンニャンたちが笑いと安らぎと幸せで生活を満たしてくれます。 あなたのパートナーとあなたの、今と未来に望むのはどんな生活ですか?

獣医師 中野(旧姓 谷本)あや